神々のユウツ

ある次元ある時間の話

一人の神様がもう一人の神様のもとに近づいて来た。

神様a「こんにちは!」
神様b「こんにちは!」
神様a「いやー本当に今日は疲れましたよ。」
神様b「どうしたのですか?」
神様a「いや何ね、人々が願いごとをするシーズンにあたりまして、その処理に忙しくて・・」
神様b「そのシーズンとはいつなんですか?」
神様a「正月と受験シーズンです。正月は家族やカップルの幸せ、受験シーズンは合格といったたぐいですね。」
神様b「大変そうですね。」
神様a「大変は大変ですが、基本的に努力していない者へは、何もしてやらないですから。ハハハー」
神様b「ハハハー、でどうなりますか?」
神様a「受験なら大抵落ちますね。ハハハー」
神様b「ハハハー、なるほど。」
神様a「まあ、難しいのは頑張ったけれど落ちてしまう人間をどうするのかですね。」
神様b「で、どうするんですか?」
神様a「逆境の中頑張ったのに、落ちてしまう人間には救済策を取ったりしています。」
神様b「たとえばどんな?」
神様a「コンピュータへの入力ミスをやったり、補欠になった人のために合格した人の辞退を促進したりしています。例えば、男なら別の大学に美人を歩かせたり、女だったらイケメンの男を歩かせたりしています。」
神様b「なるほど、なかなかやりますね。ハハハー」
神様a「一応仕事ですから、ハハハー」
神様b「ハハハー」
神様a「ところで、そちらはどうですか?」
神様b「いやあー、近頃は私の言った事守らない者がいなくなって困っています。」
神様a「たとえば?」
神様b「電車の中でお年寄りに席を譲らない。ヘッドハンティングにあって少しでも給料が高ければ、お世話になった会社もすぐに辞めてしまったり、目上の人への態度や忠誠心や親孝行がなっていません。」
神様a「で、どうするんですか?」
神様b「別に何もしません。」
神様a「何もしなっかたら、あなたの仕事は何ですか?」
神様b「私の仕事は、死んだ後、生きてきた時の道徳や倫理に反することを、思いっきり説教して、地獄へ行かせることです。」
神様a「そんな時、人間はなんていいますか?」
神様b「大抵、[そんなの聞いていないよ!]といっていますよ。」
神様a「あなたは、どう答えますか?」
神様b「[法、きまりというものは知らなくても、適用されるもので知らないのも罪である。まあ、わざわざ、お前に事前に警告や注意はしなかったけれどな!]と笑い飛ばしてやりますよ。」
神様a「それは人が悪い。ハハハー」
神様b「もともと、人ではなく、神様ですから、ハハハー」

そこへ、もうひとりのげっそりやせて疲れた様子の神様がやって来た。

神様c「ここっこんにちは・・・」
神様a「随分とお疲れのようですね?何かのシーズンですか?」
神様c「何かのシーズンという訳ではないのですが、人間からの呼び出しが多くって困っています。」
神様b「今の人間は自分で努力せずにすぐに、他人や神に頼ったりしますからね。困ったものですね。」
神様a「まったく、まったく、困ったものです。」
神様bも同様に頷く。
神様c「別に私を呼ぶまでもないと思うのですが・・・」
神様b「そうそう、[それくらい自分で解決しろ!]ということが多すぎる。[お小遣いをたくさんくれますように。]というならゲームばかりせず、勉強して親のいうことを聞け!」

神様a「[彼とラブラブで過ごせますように!]というなら、隠れて合コンに行くな!」

ふたりの神様は興奮して日頃の鬱憤をぶつけていた。
神様cは少し困惑した顔をしながら聞いていた。
神様c「皆さんのお怒りとはちょっと違っているんですが・・・」
神様a「違うというと?」
神様c「呼び出しが、多くて、その対応で忙しいんです。」
神様b「だから、聞くに堪えないような、つまらない願いなんでしょう?」
神様c「聞くに堪えないようなことは確かなのですが、呼ばれた時にどう対処していいのか分からなくて・・・」
神様a「あなたも神様なら呼ばれた時、どう対処したらいいか分からないことはないでしょう?」
神様b「うん、うん!」
神様bも大きく頷いた。
その時、神様cが何か音を聞いたように耳が動いた。
神様c「また、呼び出しのようです。今夜でもう三回目です。」
神様a 「で、誰が?、どこで?、何て?呼んでいるのですか?」

神様c 「はい、女が!男のベッドの上で!、OH!MY GOD!と呼んでいるんです!」

神様a&b「・・・・・・・・・・」

しばらくの沈黙の後、神様bが重々しく口を開いた。

神様b「じゃ、早速、皆さん行きましょう!お呼びがかかりましたよ!」

そして、三人の神様は消えてイッタ!

END