ある次元ある時間の出来事
ある次元ある時間の出来事であるが、一冊の日誌があった。
隊長Defencing日誌
砂漠の陸軍陣地のある日
「ひゅるひゅるドーン!」
隊員A「隊長大変です。陣地内に迫撃弾がうたれました!」
隊長「で?被害の状況は?死傷者はいるのか?」
隊員A「いえ、迫撃弾の穴が地面にあるだけで、物的被害も、人的被害もありませんが・・」
隊長「被害がないのなら、マニュアル通り行動しろ!何か問題でもあるのか?」
隊員A「被害は一切ないんですが、砲弾の穴から石油らしきものが噴出しておりまして・・」
隊長「何石油だと?・・・だったら、マニュアルに砲弾の穴から石油らしきものが噴出した場合の対処方法がないのか至急調べろ!」
隊員A「しかし、マニュアルに砲弾の穴から石油らしきものが噴出した場合の対処方法の記述の項目がありません。どうしましょうか?」
隊長「・・・無い場合は、至急本国に連絡し、マニュアルが届きしだい対処せよ。それがマニュアルにない項目に対する唯一のマニュアルだ。!」
隊員A「・・・・・・。」
またある日
隊員A「隊長大変です。今度は復興支援中の我が隊の車列に迫撃弾がうたれました!」
隊長「で?被害の状況は?死傷者はいるのか?」
隊員A「被害は一切ないんですが、砲弾の穴から、また石油らしきものが噴出しておりまして・・・」
隊長「大丈夫だ!ちょうど今、やっと本国から、砲弾の穴から石油らしきものが噴出した場合の対処方法のマニュアルが届いたところだ。直ぐにマニュアルを隊員全員に渡し対処せよ。」
隊員A「はい、分かりました。直ちに対処します。では、失礼します。」
隊長 「同時に攻撃された原因もキチンと調査せよ!」
隊員A「それは、調査しなくても分かっております。」
隊長「何?分かっているだと?それは何だ?」
隊員A「はい、それは、我が隊のいる所に、迫撃弾を打ち込むと、そこから石油が噴出するともっぱらの評判ですから!」
隊長 「・・・・・・」
そして隊長の最後のDefencing日誌
隊長「いよいよ今日が最終日だ。諸君の精神力の強さと日頃の厳しい訓練のおかげで、一人も欠けることなく、任務を終えることが出来た。私は、諸君の隊長であることを誇りに思う。」
隊員一同、すすり泣き始める
隊長「ところで、住民は我々のこの任務をどういっているのか?」
隊員Aが現地の住民に現地語で尋ねる。
現地人A「あなたたちがこの何もない砂漠の土地のために出した相場を越えた莫大な賃料と日頃陣地にこもってなかなか出てこなかったことが、一人も欠けることなく任務を終えることが出来たことの理由ではないかと思います。」
隊員Aはそれを聞き大きく頷いた。
隊長「で、現地住民はなんと言っているのか?」
隊員A「隊長の言った通りだといっております。」
隊長もそれを聞いて大きく頷くのであった。
まさに、WIN−WINで隊長のDefencing日誌は終了したのであった。
追伸 これを後の歴史家は地獄の沙汰も金次第と呼んだのである。