■天の岩戸
スサノオは、イザナギによって、海原を支配せよと命じられましたが、母であるイザナミのいる根の国(黄泉の国)へ行きたいと泣き叫び、天地に甚大な被害を与えました。イザナギは怒って「それならばこの国に住んではいけない」と言い、スサノオを追放しました。スサノオは、姉のアマテラスに会ってから、根の国へ行こうと思い、アマテラスが治める高天原へと登って行きました。すると、アマテラスは、スサノオが高天原を奪いに来たのだと思い、弓矢を携えてスサノオを迎えたのです。
スサノオは、アマテラスの疑いを解くために、2人でウケヒ(宇気比、誓約)をしようと言いました。二人の神は、天の安河を挟んで誓約を行いました。まず、アマテラスが、スサノオの持っている十拳剣(とつかのつるぎ)を受け取って、それを噛み砕き、吹き出した息の霧から、三人の女神(宗像三女神⇒多紀理比売タギリヒメ、市寸島比売イチキシマヒメ、多岐都比売タキツヒメ)が生まれました。次に、スサノオが、アマテラスが持っていた「八尺の勾玉の五百箇のみすまるの珠」受け取ってそれを噛み砕き、吹き出した息の霧から五人の男神が生まれました。アマテラスは、後に生まれた男神は、自分の物から生まれたから自分の子、先に生まれた女神はスサノオの物から生まれたから、スサノオの子だと宣言しました。スサノオは、自分の心が潔白だから私の子は優しい女神だったと言い、アマテラスはスサノオを許しました。誓約によって、身の潔白を証明したスサノオは、そのまま高天原に居座りました。そして、田の畔を壊して、溝を埋めたり、御殿に糞を撒き散らしたりの乱暴を働いたのです。他の神々は、アマテラスに苦情を言いますが、アマテラスは「考えがあってのことなのだ」とスサノオをかばいました。しかし、アマテラスが機屋(ハタヤ)で神に奉げる衣を織っていた時、スサノオは機屋の屋根に穴を開けて、そこから皮を剥いだ馬を落とし入れ、一人の天の服織女が驚いて梭(ヒ)で陰部を刺して死んでしまったのです。流石に、アマテラスも、スサノオの行動に怒り、天の岩戸に引き篭ってしまったのです。太陽が、御隠れになられたので、高天原も地上世界も闇となり、様々な禍いが発生しました。
そこで、八百万(ヤオヨロズ)の神が天の安河の川原に集まり、どうすれば良いか相談をしました。オモイカネの案により、様々な儀式を行いました。
◎常世の長鳴鳥(鶏)を集めて鳴かせた。
◎天の安河の川上にある堅い岩を取り、鉱山の鉄を採り、鍛冶師のアマツマラを探し、イシコリドメに命じて八咫鏡(やたのかがみ)を作らせた。
◎タマノオヤに命じて八尺の勾玉の五百箇のみすまるの珠(八尺瓊勾玉・やさかにのまがたま)を作らせた。
◎アメノコヤネとフトダマを呼び、雄鹿の肩の骨を抜き取り、ははかの木を取って占い(太占)をさせた。賢木(さかき)を根ごと掘り起こし、枝に八尺瓊勾玉と八咫鏡と布帛をかけ、フトダマが御幣として奉げ持った。
◎アメノコヤネが祝詞(のりと)を唱え、アメノタヂカラオが岩戸の脇に隠れて立った。
◎アメノウズメが岩戸の前に桶を伏せて踏み鳴らし、胸をさらけ出し、裳の紐を陰部までおし下げて踊った。すると、高天原が鳴り轟くように八百万の神が一斉に笑った。[日本初のストリッパーの誕生です。]
アマテラスは、何事だろうと天岩戸の扉を少し開け、「自分が岩戸に篭(コモ)って闇になっているというのに、なぜアメノウズメは楽しそうに舞い、八百万の神は笑っているのですか」と聞きました。すると、アメノウズメが「貴方様より貴い神が現れたので、それを喜んでいるのです」と言うと、アメノコヤネとフトダマがアマテラスの前に鏡を差し出した。鏡に写る自分の姿が、その貴い神だと思ったアマテラスが、その姿をもっと良く見ようと岩戸をさらに開けたとき、隠れていたタヂカラオがその手を取って岩戸の外へ引きずり出した。こうして、地上世界は、明るくなりました。
■国譲りへ
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