譜代大名


譜代大名は、老中・若年寄をはじめとする幕閣の要職に就く資格があることである。幕閣の要職には、幕末の例外を除き譜代大名以外からは、登用しない慣行が不文律として厳格に守られた。親藩出身者を幕府の役職に就任させたり、外様の大藩を政治顧問として、幕政に参与させないのが、徳川政権の大きな特徴でもある。
江戸幕府が採用していた大名家の格式である譜代大名には、3つの定義が存在する。
◆徳川将軍家により取り立てられた大名のうち、徳川家康の男系子孫(親藩)及び、外様大名と、その支藩(分家)を除いたものを指す。
◆関ヶ原の役(関ヶ原の合戦)以前より、徳川氏に臣従して取り立てられた大名を指す。
◆幕府の要職に就任する資格のある大名を指す。


臣従した時期による区分は、歴史教科書によるものだが、これを絶対的なものとすると、板倉氏、柳沢氏、太田氏、間部氏、田沼氏等の幕府成立後に臣従して、その後に大名となった家が外れてしまう問題がある。


春日局のコネクションで、譜代大名になったとも云える堀田氏・稲葉氏のように外様大名の陪臣あがりでも、一度旗本になってから大名になった場合、譜代扱いになることがある。


保科氏のように、譜代大名に定義されるべき家柄であっても、将軍家の庶子を養子とすると、親藩となるが、御三家、御三卿の庶子を、譜代大名が養子としても、親藩にはならないが、親藩待遇となることがあった。


しかし、「願い譜代」といって、外様大名が親藩や譜代大名との養子縁組や婚姻を依頼し譜代になることもあった(脇坂氏、遠山氏、戸沢氏、有馬氏、堀氏、相馬氏、加藤氏、秋田氏など)。


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